急に複雑化した環境
最近、現状生活の終わりが見えたような気がして何とも言えない思いを抱いている。
講義の数が急減したから?学ぶ内容がレベルアップしたから?…枚挙するほどため息すらでてしまうのも今だけなのかもしれない。
果たして、今の私はかつての私が理想としていた「私」であるのか。
幼き頃「大人ってかっこいいなぁ!」「早く大人になりたい!」とうらやましくて仕方がなかったあの大人になれているのか。
とにかく子供の頃は大人になりたくて仕方がなかった。宿題がなく、時間を自由に行動する様子に当時は「なぜ大人は宿題がないのか」と子どもながらに憎悪に似た感情を持っていた。
しかし、今この現状を持った視点で当時を振り返るとものすごく自由だったのだと身に染みて痛感する毎日である。「規制」こそが自由の形成に必要なキーワードなのだと。
「大人」になってその規制が外れ、いざ前に歩もうとする。なぜか歩めない。
それまで規制が作ってきた道が広野へと変わったのだ。だからどこへ進もうが構わないが故に進み方を失った。
私の現状をひとことで表すと「複雑化」が最もふさわしい。一見、広いから進み方は無数にあると思いがちであるが、実は迷路のようにわけの変わらない、進みにくいのである。しかし残念ながらに私には素敵な明日が待っている。
そして思う。
ああ、大人にはなりたくなかったと。